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コウモリであるとはどのようなことか

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題名:コウモリであるとはどのようなことか
著者:トマス・ネーゲル (訳: 永井 均)
出版年:1989年
出版社:勁草書房

以前に読んだことがあるかも?と思いつつ読んでみる。
このレビューを書くにあたり、探してみたら、やはり読んでいた。
が、しかし。
全く内容を覚えていなかったし、前回のレビューを読んでみたら、
きちんと読んでいなかったことが判明した。
(そういう意味でも、レビューを書いておくことは大切だと再認識した次第。)

「死」とは何か、「心」はいくつあるのか、「客観と主観」は区別できるのか…。
提起される問題が、ザ・哲学。
未だかつて答えが出たことがない問いについて、なぜ答えがでないのかが説明され、
また、答えが出ないからといって放棄してはいけない理由も説明される。
読んでいて、本当に面白い。

著書が書かれた1979年の理論であり、
若干、古い感じも否めない。
とはいえ、切れ味が良い論理展開で、1979年(そして大部分が現在も健在)の理論を
わかりやすく、面白い譬えを読みながら理解できる。
間違いなく良書。
by sakonia73livre | 2016-05-20 03:39 | 西洋哲学