
題名:Burma's Mass Lay Meditation Movement: Buddhism and the Cultural Construction of Power (Research in International Studies. Southeast Asia Series)
著者:Ingrid Jordt
出版年:2007
出版社:Ohio University Press
本屋に行くと、ミャンマーの瞑想に関する本がたくさん並ぶ。
瞑想には興味があるものの、内容が余りに専門過ぎて、手に取るのも億劫だった。
ミャンマーに赴任。ミャンマーに関連する人類学本を探したところ、
Kindleで購入できる唯一の本だったので(選択肢がなくor仕方がなく)この本を選択。
しかし、
思いがけなく、「人類学的に面白い」と思える、久々のヒット本となった。
【ミャンマーは穏やか、の不思議】
ミャンマーとの縁は仕事がらみ。
自分では勉強や仕事しに行こうとか、旅行に行こうとか、思ったことがない。
ミャンマー事業担当になり、初めて出張を仰せつかったときは、
正直、「嫌だなぁ…怖いなぁ…」と思った。
でも。
一度、ミャンマーに足を踏み入れると、そんな事は全くない。
微笑みの国タイより、人々は穏やかに微笑む。
電気や水事情は、そりゃ問題多いけれど、平穏に暮らしていけそう。
ライフルを持っている軍人が道にたくさん立っているけれど、
何だか、平和。
確かに、いろいろな面で、使う言葉を選ばないといけないけれど、
インターネットのアクセスは限られているけれど、
「暴力や圧政に苦しむ国民」というイメージは、浮かばない。
「なんなんだろう…。」
この疑問は、2011年の11月頃から始まったミャンマー「開国」後も続いていた。
事態は着実に、劇的に、変化している。
その変化に何事もなかったかのように人々は対応している。
「この落着きはなんなんだろう…」と。
この本は、上記疑問に応えてくれた。
「やっぱり、そうだったんだ」と持っていた仮説を検証しながら、
著者の長期的な調査や瞑想のエクスパートとしての心理的分析を通して、
「なるほど、そういうことなのか」と、様々な腑に落ちる体験をすることができた。
【瞑想指南書として】
冒頭にも述べたが、私は、瞑想に興味がある。
せっかく、ミャンマーに来たのだから、瞑想に挑みたい、と思った。
この本を読み始めたこともあり、
「どうせなら、Mahashiにて、瞑想してみたいもんだ」と思った。
現地スタッフに聞いたところ、「人気あるから、混んでて、無理」とのこと。
が。
運よく、Mahashiで、7日間瞑想コースに参加することができた。
外人がたくさんいるかと想像していたが、私一人。
そのためか、あるいは私が「ド」素人のせいか、
瞑想7日間は、センターから特に指導を受けることなく、
参加しているおばちゃんたちに、「瞑想どうやるの?」と聞いて、
十人十色の瞑想方法を教えてもらいながら、
我流で(or適当に)瞑想して7日間を過ごした。
帰宅し、この'Burma's mass...'を読み、
第3章(あたりかな?)にある、瞑想の「いろは」を知った。
「あ~、そういうことだったのか」と納得。
と同時に、瞑想の達人である著者だからこそ、
難解な内容を流れるように説明できるんだなと、感銘した。
そういう意味で、
この本は、人類学とは関係ない、瞑想好きの人たちにも
温かく受け入れられる本なんだろうなっと思う。
【これからのヒント】
-仏教に教わることは多々ある。
「ものの見方」を追究するのに、役に立つ(個人的な学問の課題)。
-ミャンマーは民主主義化中。
-インドとの比較
これ(ミャンマー的統治)って、ガンジーが実はやりたかったものじゃない?
-などなど
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